海外アーティストの”あの声”のヒミツ

最近、生徒さんや私の友だちに

「〇〇のあの高い声って、いったいどうやって出してるの?」みたいに
聞かれることが増えてきたんですが、答えはシンプル。

 

「あの人もこの人も、みんな”ベルティング”だよー」

 

です。

 

明らかに響きが違う、あのパワフルで伸びのある高音。
どんなに自分の身体を探ってもなかなか見つからない、
それどころか、がんばって探そうとすればするほど、どんどん遠くに行ってしまう、、、
そんなフシギな響きの声に感じている方も多いでしょう。

それもそのはず。

 

 

なぜなら”あの声”は、私たち日本人が思ってもみないところに
存在している声だからです。

 

「高音×地声」と聞くと、おそらく
”ミックスボイス”というキーワードを思い浮かべる人も多いと思いますが、

 

実際にボイストレーニングの経験がある人で
ミックスボイスを習っている(習っていた)という方々、、、

 

それは皆さんが探していた声ですか?
「あのアーティストのような声を出したい」と
願っていた通りの声が出せるようになりましたか?

 

「まさに私が欲しかった声!!」と自信持って言える人は
何も言うことはありません。
もっともっと、その声を磨いて伸ばしてくのが一番良いと思います。

 

ですが

 

「なんか違うんだよなー」
「何となく、求めてる事と違う方向に行ってる気がする…」

 

と感じている人がいたら、ちょっと待って!!!
少し止まって、じっくりと自分の足元を見てほしいのです。

 

もしかしたら、あなたが本当に欲しい声・手にするべき声は

ミックスボイスではなくベルティングボイスである可能性が高いから。

 

 

なぜミックスボイスでは”地声の響き“に限界があるのか?

 

 

それは、アプローチの方法が根本的に違うからです。

 

一般的に、ミックスボイスを使い高音域を地声のように出すには

裏声発声の状態から、徐々に地声の要素を混ぜていく、、、

このように習っている人が多いんじゃないでしょうか。

 

 

ですがベルティングは、裏声からではなく”地声”からアプローチしていきます。

 

例えば、、、

 

 

「この絵に色を塗って、ひまわりを完成させよう」

と、一生懸命に花びらに黄色の絵の具を塗っても
ひまわりになりませんよね?
だってこれは元々、たんぽぽなんですから。

 

それと同じで、ベースとなる部分がそもそも違うので
そのまま進んで行っても「あれ?見えるはずの景色と違うかも」となるんです。

 

これを知って
「そうなの!??ショックーーー!!」ってなった人、少なくないと思います。

 

でも、大丈夫!!

 

今日その事に気付けただけでも、すっごく大きな成長ですよ!
あとは、正しいスタート地点に戻ればいいんです。

 

 

私が初めてベルティングのレッスンを受けた時、
私の師匠が、やはり地声からのアプローチを促してくれて、、、

 

最初は
「えっ?ホントにそれでいいの?」と
それまでの歌唱概念を、真っ向から覆されたような戸惑いと衝撃と…

 

ですが、欲しかった声にたどり着くために
正しいスタート地点に戻ることによって、
自分の本物の地声を見つけることが出来たんですよ。

 

「宝物って、こんなところに隠れてたのー!?」という
あの何とも言えない感覚と景色と感動を
毎日、歌のことで悩んでる人たちと共有したい。

 

私は常に、そういう事を考えてます。

 

誰にでも、クリスティーナ・アギレラやブルーノ・マーズや
マライアやビヨンセや、、、

 

彼らのように、パワフルでダイナミックな歌が歌えるようになるからね!

 

そのヒミツは、

 

ベルティングであり、地声からのアプローチです。

 

 

Aya