裏声ミックスからの脱却

「こんなんで”歌ってる”って言えるのかなー…?」

 

これ
今から3年ほど前に、とあるボイスレッスンで
ミックスボイスのトレーニングを受け始めた直後から
私の中で出てきた、素直な違和感や迷いです。

 

今でこそ、友人から「ホントに歌声変わったな〜!」とか
レッスン受けにきてくれる方にも「えー!信じられない!」と
言ってもらえるようになりましたが
ベルティングができるようになるまでの私は
もうね、【THE!裏声ベースのミックスボイス唱法】だったんです。

 

裏声ベースのミックスボイス

ネットでも様々な情報が飛び交っているので
裏声ミックスというキーワードを耳にしたことあるという方も
たくさんいらっしゃると思います。

 

私の中での裏声ミックスは
ざっくりと言えば「裏声を強くした声」

ざっくりしすぎてわかんねーよ!という声が聞こえてきそうなので
もう少し詳しく書きますね。

 

音が上がり、地声から裏声に切り替わるトランジションエリア(=換声点)に差し掛かる際
地声から裏声へと滑らかに裏返し、声帯閉鎖で響きを強くした声。

 

ミュージカルでも多く使われているのですが、
実際にどんな響きなのか、聴いた方が早いよね。

 

 

こういう響きの声が、私の定義する裏声ミックスです。

 

かつては”張り上げ歌唱”タイプだった私

連日連夜、オールディーズをメインに演奏するライヴハウスで
ヴォーカルとして歌っていた頃の私は
まさに喉絞め・張り上げタイプだったんです。

 

もうね、かすれ状態がデフォルト。
何度、声潰したか分かりません。
人の声って、こんなにガリガリになるんだーってぐらいの極みも経験しました。
「あやちゃんがそんな状態やし…」と、当時所属していたお店を、私の声の状態一つで
数日間、店休に追いやったこともあります。

 

「鍛えれば鍛えるほど、声は出るようになるもんだから」

そんな周りの人たちの言葉を信じて
「潰れても、回復すればそれまで以上に強い喉になる」と
張り上げ、歌い続けていましたが
今になって思うのは、それは全て幻想だったという事。

 

「世界の実力派シンガーはみんなミックスボイス」

 

そんな経験を経て、とあるボイストレーナーさんとのご縁があったわけなのですが、、
(このボイストレーナーさんは、今の私の師匠”Chico先生”とは別の方)

 

その先生からは、こんな事を教えてもらいました。

・高音域を地声のように歌うには”ミックスボイス”を使わないと不可能
・国内外の、高音を伸びやかに歌っている歌手はみんなミックスボイスを使っている

 

そんなセリフ言われたら、是が非でもマスターしないわけにはいかないじゃないですか?
だってSuperflyみたいに、ホイットニーみたいに歌いたいもん。笑

 

2回目のレッスン時には、ミックスボイスの感覚も分かり
先生にも「そうそう!その感じ!」と褒めてもらえたのですが
同時にこの頃から、冒頭のような感覚を覚えたのも事実。

 

ホントにね、思いっきり歌っているという感覚がないんですよね。
物足りないというか、満たされないというか、、

何なら張り上げて歌っていた頃の方が、いくら声潰しても、
まだ『思いっきり歌っている』という感覚はあったかな。

 

そのくらい、空っぽなのよ歌ってて。
ヤバい…上手くなるどころか、私どんどん下手になってる…!って、
どんどん焦っていって。。。

 

そしていつしか、地声で歌うことに罪悪感を抱き
めちゃくちゃ悪い事だという風に、頭も体もインプットされ始めていったんですね。

 

でもやっぱり私は
アギレラやホイットニーたちのような
「なにこれ!?」と思ってしまう、”あの”力強さに憧れていたので
彼女たちの歌声と、ミックスボイスとが同じ方法と言われても
上の裏声ミックスの動画の感じで歌っていた私にとっては
「え?どう聴いても全くの別物じゃない??ミックスボイスって一体何なの?も〜訳わからん!
となったのです。

 

真剣に自分の歌や声と向き合いたい!
もっと成長したい!と強く思っている、才能に溢れた人は
やはり耳が肥えているというか、耳が鍛えられているから
その響きの違いにどうしても気付いてしまいます。

皆さんが薄々、なんとな〜く抱いている
「根本的に違うんじゃないか?」というその疑惑、、

 

 

大正解!!

そうなんです!!実は当たってるんですよ!!!

 

 

欧米のボイトレ事情
ちなみにミックスボイスって、
欧米では、もう10年も20年も前のトレンドだそうです。
日本のボイトレは、それぐらい遅れていると言われているようなもんですね。
私はこれを知った時、正直めちゃくちゃ悔しかった!!

 

残念ながら裏声ミックスをいくら鍛えても、辿り着けません。

 

はい、結論から先にお伝えします。
ベルティングを習得し、力強い地声を手に入れた私から言えることは

 

裏声ミックスを鍛え、いくら響きを強くしたところで
Superfly、ONE OK ROCK、ブルーノマーズ、ビヨンセ、アギレラ、ジェシーJたちの
パワフルな声には辿り着けないという事。

 

ワープしたかのように、まぐれで辿り着くこともあるのかもしれないけど、
そんなことは万に一つの確率だと思ってください。

 

勇気を持って、脱却しましょう

 

皆さんは、心と声がきちんと繋がっていますか?
感情はガツン!といっている(いきたいと思っている)のに
その気持ちと声とをリンクさせられていますか?

 

少しでも違和感があるのなら、今あなたが求めている声は
全く違う場所にあるのかもしれませんね。

 

それを認めたいけど、認めてしまったら
じゃあ自分が今まで学んできたことは一体何だったんだ?
それまで頑張って、培ってきたことは無駄になるんじゃないか?

 

そんな怖さもやっぱりあると思う。ものすごく分かりますよ。

 

けどさっきも言ったように、まぐれで
裏声ミックスからベルト(地声)にポンッ!と飛び越えて行ける人は
限りなくわずかな数です。

 

そんな奇跡にも近いようなわずかな可能性に、皆さんはこれからも時間やお金を費やしますか?

 

今いる環境から飛び出すっていうのは、とても勇気の要ることだけどね。
その勇気の先には、とてつもなく素晴らしい景色があることを私は身を以て経験したから
やっぱり、これは伝えたいんです。

 

地声で歌うことは、決して悪いことなんかじゃない。
間違ってもいません。正しくて自然なこと。
むしろ、あなたの中に溜まってるエネルギーは地声を使って
どんどん解放していきましょう!

 

地声で歌う自分を許してあげてください。

 

 

裏声ミックスとベルティングとの関係性など
悩みやご質問・聞きたいことがあれば、お気軽にご連絡くださいね!

 

 

 

P.S.
一つお伝えしておきたいことは、
『裏声ミックスからの脱却』と声を大にして言っていますが
それはあくまでも、
「世界の歌姫たちのようにダイナミックに歌いたいのに、自分の声は何か違う」と、
あなたの中でイメージする声と実際の声が、一致していないという前提です。
裏声ミックスが本来、自分の出したい声で、思い通りに出せていると言う方は
心と声が繋がっている証拠。そんな素晴らしいことはないです!
もっともっと磨いていきましょう!

私も脱却はしたけど、消滅させたわけじゃなくて
たくさん持っている声の一つとして、今も大事に育てていますよ♪

 

 

それでは♪

 

 

Be A Belter!

Aya

 

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