ベルトした声ってどんな声?

ベルティング発声とはどういうものなのか?
について、前に書かせてもらいましたが
今日は、ベルティングを使いこなす『Belter』を
2名紹介したいと思います。
聴いてもらった方が、イメージしやすいしね。

 

 

<Zendee  Rose>

 

テレビでも、奇跡のシンデレラガールとして紹介されていたので
ご存知の方も多いかもしれませんね!

 

フィリピンのショッピングモールに設置してあった
お試しカラオケで歌う彼女の様子が
YouTubeにアップされ、世界中のメディアが注目。
大手レコード会社との契約・デビューまで手にしたんです。

 

今回はその中から「And I am telling you I’m not going」のカヴァーを。
近年では、ドリームガールズの作中でJennifer Hudsonが歌ってた曲です♪

 

 

 

【トランジションエリア(換声点)=地声と裏声が切り替わるポイント】
でずっと音が動いているので、すごく難しいですが
これがベルトです。

Zendeeさんは、音が上がっても裏声に返さず
地声感を維持していますよね。
一見、すごく頑張っているようですが
案外、冷静なのが分かるでしょうか?
がむしゃらに、力ずくで出しているんじゃなく
喉はリラックスした状態です。

 

通り行く人の足を止めてしまう程の歌声…憧れますよね。
ベルティングが出来るようになると
思わず通りすがりの人が止まってしまう…そんな声も手に入るようになるんです。
ベルトした声って、明らかに響きが違いますから。

 

 

 

<LeAnn Rimes>

 

アメリカのカントリー歌手で、グラミー賞受賞歴もある彼女。
私がバンドで歌ってた時に、そのバンドの先輩から
彼女の『Cowboy’s Sweetheart』という曲を覚えなさい
というミッション(?)を与えられた事が、リアンを知るきっかけとなりました。
映画『ゴースト~ニューヨークの幻~』の主題歌でも有名な
Unchained Melodyを彼女が歌ってるのを聴いて
ぞわ~っと鳥肌が立ったのをすごく覚えています。

 

 

 

「Are you still mine?」の「mine」でのロングトーン。
ポイントは「響き」なんです。
身体の上の方から足元にかけて、ズドーン!!と
広がっていくような響き。。。まさにこれなんですよね~。

 

まだベルティングという言葉を知る遥か前に
「リアンの、こういう声の響きが欲しいんだよな…」
と、よく思ったものです。
ベルティングを知ってからは、私が欲しいと思った声は
全部ベルティングだったんだと、あとで合点がいきました。

 

ただし、歌声を聴いて「これがベルトか~」ってイメージするのと
「この人の真似をしたら、ベルト出来るようになるのか~」というのは
必ずしも一緒ではないので、そこは注意が必要です。

 

なぜなら、例えばクリスティーナ・アギレラ、ビヨンセ、レディーガガなど
DIVAと呼ばれる彼女らの歌は
頑張ってがんばって、張り上げて歌っているように聴こえるからです。
(上のリアンの動画でも表情を歪ませたりしてますが、
喉は全く力が入ってないのが分かると思います)

 

今回はこのお二人の歌声でイメージしてもらえたらと思います。

またこれからも、おすすめBelterさんの紹介を
不定期でしていくので、お楽しみに♪

 

 

Aya