~ミックスボイス~
…裏声発声の状態から地声の要素を混ぜていき、地声っぽく聞こえる声。
巷で言われているミックスボイスの認識は、だいたい大まかにこんな感じでしょうか?
実際のところ、ミックスボイスの定義というのはすごく曖昧で
日本でも教えるトレーナーによって
ヘッドボイスの響きをミックスと定義して、教えられてたり、、、など
本場アメリカでさえも、定義やカテゴライズのされ方は様々なようです。
今回はAyaの定義で、Mixed Voiceのカテゴリを
解説していきたいと思います。
ではまず、こちらの図をご覧ください↓

ミックスボイスのカテゴリ
声の響きの種類を、図に表したものです。
実は、地声の響きで高音域を出す『ベルティング』も
(大きいくくりの)Mixed voiceの1つなんですよ。
ではそもそも、Mixed voiceの「Mixed(混ざった)」とは
何と何が混ざっているのでしょう?
簡単すぎるか。。。
はい!「地声」と「裏声」ですね!
皆さん正解です。笑
上の図の通り、ベルトというのは地声の響きが強い声。
分かりやすく数字で表すと、地声:裏声=9:1のような割合です。
そこから地声と裏声の割合を5:5ぐらいにすると、ミックス。
「え…地声?裏声?どっちだろ…?」みたいな響き。
さらに地声感を減らして裏声の割合を増やしていくと、ヘッドボイスとなります。
「芯のある裏声」と表現する人もいますが、、、
ちなみに裏声と聞いて、ファルセットという用語を思い浮かべる方
たくさんいると思いますが、ファルセットはいわゆる「芯のない裏声」、
息の多く混ざった裏声のことを言います。ちょっと弱々しい感じかな。
でも芯がない、弱々しいからと言って、ファルセットは間違った声ではありません。
歌で表現していく中で絶対に必要な声なので、大事にしてあげて下さいね。
さて。。。
そもそもなぜ私がこんなにも「ベルティング」というものにこだわって
ベルティングを日本に広めたい!と思っているか
それは、、、
かつての私もそうだったように
ベルト(ベルティング)というジャンルが加わるだけで
ミックスボイスという言葉・ジャンルに
踊らされてる、翻弄されているたくさんの人たちが救われると考えるからです。
下のやりとり、私の実体験なんですが
昔習ってたトレーナー「そこの箇所はミックスで歌ってみて」
私「♪♪♪~」←(ヘッドになってしまった…と歌いながら感じる)
トレーナー「そうそう!その感じ!!」
私「え?これでいいの?じゃあミックスボイスっていったい何なの?」←大混乱…
さらには
「地声っぽいって言っても、私が求めている声とは何かやっぱり違うぞ…?」
こんなことを感じ、一時は完全に発声迷子になってました。。
私に限らず、もっと自分の歌を磨きたいと強く願っている人間には
この迷路から抜けられない時期というのは、かなり苦しいですよね。
では、聴き比べたほうが分かりやすいと思うので、動画で見ていきましょう。
私がミックスボイスというカテゴリについて
迷いや疑問を感じ始めた入り口であり、本来求めていた声というのが
まさにホイットニーのこの曲。
転調する3:10あたり、、、
この響きと
Part of your world / From ” The Little Mermaid”
まさに5:5ぐらいの割合の声。
この2つの歌声…明らかに違う響きですよね??
これらをひとまとめに(裏声発声で地声っぽく出す)「ミックスボイス」と言ってしまうと
歌う側に、いろいろと弊害が出てしまうと思いませんか?
もっと厳密に言うと、3種類だけではないんです。
上の図の3つの声の、地声と裏声の割合を少しずつ変えていくことによって
何種類もの声を生むことが出来ます。
「ベルト」の響きの声を習得、開発してからが
本当の意味で、みなさんの歌手人生のスタート。
世界基準の歌声を手にすることが出来るんです。
何だか想像しただけで、ワクワクしますよね!
私も新しい発見の毎日です♪
Aya
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